転職を考えるには必ず理由があるはずです。 しかしながらせっかく企業や薬局などに入職したにもかかわらず、このような理由で辞めてしまっていいのだろうかと悩む人もいるでしょう。 そこで、薬剤師がどのような理由で転職を考えることが多いのかを見てみましょう。 多くの薬剤師の転職理由を知れば、今悩んでいることは他の薬剤師も悩むことなのか、また転職を考えるのに値することなのかどうか、きっと理解できるはずです。
目次
待遇や労働環境に対する問題
職場の仕事環境が悪かったり、待遇が悪いと、ストレスや不満を感じてしまい転職の理由になっていきます。
働かなくてはいけない時間が長すぎる
現在、薬剤師は地方へ行くほど深刻な不足状態です。
少数の薬剤師に過度な負担を強いている職場などでは、仕事が忙しく、しかも休むことすらできません。
また毎晩深夜までの残業が続いているなどのケースもあります。
こうなってしまうと、自分のプライベートな時間は無くなり、体力的にもキツイものになってしまうため、転職を考えることが増えていきます。
仕事自体に対しての面白味ややりがいが感じられなくなる
勤務先の仕事のあり方にも原因があるのかもしれませんが、今の仕事そのものに面白味ややりがいを感じることができずに、薬剤師以外の違う仕事に就きたいと考える人もいます。
せっかく取得した薬剤師資格であるにもかかわらず、その資格が不要な職業でも良いと考えることは、余程苦痛だと感じているからでしょう。
職場の出産・育児に対する理解不足
女性にとって出産や育児は、一生の中で非常に大きなウェイトを占める出来事です。
職場がこれらのことに理解を示さず、休むこともままならないなどの場合には、転職したくなくても転職せざるを得ない状態になってしまいます。
特に薬剤師には女性が多いため、これが転職理由になっているケースは多く見られます。
収入面に対する問題
どの職業でも必ず転職理由に入ってくるのが、収入面での問題ですが、薬剤師でもはやり収入面についての問題が転職理由に入っています。
収入額が低い
一般的な薬剤師の年収と比較して低すぎると感じてしまい、転職を考えることが多く見られます。
この場合、仕事の内容やその辛さなどが現状のままであるなら、少しでも収入が見込める勤務先に転職しようと考えるパターンが多いようです。
仕事内容と収入が見合わない
こなさなければならない仕事が多かったり、難易度の高い仕事をこなしてるにもかかわらず収入額が低いと、どうしても転職を考えてしまうでしょう。
特に、失敗やミスをしてしまうと、人の生命にかかわることもあるのが薬剤師の仕事です。
常に緊張感を持ってこなさなければならない仕事であるにもかかわらず収入額が低いと、その職場に見切りを付けるケースが多いようです。
残業手当てが付かず昇給もしない場合
サービス残業をしないとこなすことができない量の仕事があり、しかも残業代が付かないだけでなく、このまま頑張り続けても昇給もしない場合などは、仕事に対してのモチベーションを保てません。
また勤務先に対しても、何のためにここまで奉仕しなくてはいけないのかと懐疑的になってしまい、転職を考えてしまうようです。
人間関係に対する問題
多くの人が関わる職場で必ず問題になるのが人間関係のトラブルなどです。
特に薬剤師は不足している状態であり、薬剤師不足が深刻な職場では薬剤師一人にかかる仕事の量は増えてしまい、それだけ負担も大きくなります。
これによって職場の雰囲気はギスギスしてしまうだけでなく、人間関係も悪化しやすくなってしまいます。
店長や上司などとの人間関係が悪化
職場の店長や上司などは、仕事をするうえでかかわらない訳にいかない人たちです。
この人たちとの人間関係が悪化してしまうと、仕事を円滑にできなくなってしまうばかりか、勤務先に出勤することすらおっくうになってしまいます。
そのため、このような人たちとの人間関係悪化は、転職に直結しているとも言えます。
同僚との人間関係の悪化
一緒に仕事をしていく同僚と人間関係が悪化してしまうと、仲間外れにされたり、無視されたりしてしまい、ストレスの大きな原因になってしまいます。
これがもっと激しくなると、仕事そのものを円滑にこなせなくなってしまい、転職せざるを得ない状態にまでなる事があります。
後輩などとの人間関係の悪化
上司や同僚などとの人間関係がうまくいっていたとしても、後輩などが入職して指導する立場になった際、後輩との人間関係で悩んで転職を考えてしまうケースもあります。
特に何度教えてもそのことができない、少し注意しただけでふてくされるなど取り扱いの厄介な後輩に悩んでしまって、自分が転職してしまう場合もあるのです。
転職理由は不満ばかりではない
上記で紹介したのは、収入面や待遇面、人間関係といった悩みや不満で転職する場合の理由です。
薬剤師の転職ではもちろん不満を解決するためだけでなく、スキルアップや将来を見据えたもの、患者さんの顔が見える職場、すなわち、やりがいを求めた転職もあります。
しかしながらこれらの場合は、現在の職場に対する不満の有る無しにかかわらず転職しようと考えるはずであり、切実な悩みとは異なるものだとも言えます。
そのため、ここでは薬剤師が悩むことの多い事項についてのみ紹介しました。
もし現在の職場での悩みは、転職を考えるべきことなのかどうかを判断しかねるのであれば、参考にしていただけるはずです。