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収入アップを狙うなら地方が狙い目!

薬剤師の地域による給与水準は一般職と逆!地方が高収入な理由

薬剤師の地域による給与水準は一般職と逆!地方が高収入な理由

薬剤師の給与水準は、都市部に比べると地方がより高収入と言われています。 医療業界以外の方からすると意外に思われるかもしれませんが、地方ほど医療ニーズが高いにも関わらず、そのような地域では医療職の担い手が少ないという問題があります。 そして、それは薬剤師も例外ではありません。 ここでは、地方における薬剤師の給与水準について見ていきましょう。

薬剤師年収の都道府県別TOP5は?

平成26年度の薬剤師年収データによると、都道府県別TOP5は、1位静岡県(660万円)、2位群馬県(613万円)、3位広島県(609万円)、4位山口県(609万円)、5位熊本県(600万円)となっています。
TOP5を占めているのはすべて地方の県なのが特徴的です。

一般職の場合、東京や大阪、名古屋などの都市部の方が年収は高くなる傾向があります。ところが薬剤師の年収は、これらの都市部だと400万円台〜500万円台前半と言われています。明らかに地方が都市部に比べて高収入であることがわかります。

またこれらの上位5県以外でも、過疎地域の多い北海道や東北、山陰などでは、時給5,000円という超高時給な調剤薬局の求人も存在します。

このような地域では、家具付きの家を用意してくれたり、引越し費用を負担してくれたりという、非常に手厚い待遇の調剤薬局も珍しくないのです。

地方の求人が高収入なのはなぜ?

なぜ薬剤師の給与水準はこのように地方が都市部に比べて高いのでしょうか。

その理由は2つ挙げられます。

まず、地方の高齢化による医療機関の需要の高まりです。ご存じの通り、地方は都市部より高齢化が深刻であり、それだけ病院を受診し、薬を必要とする人も多くなります。すなわち地方では薬局のニーズは高くなることが多いのです。

もう一つの理由は、地方への就職を希望する薬剤師が少ないことです。現在では薬学部のある大学は増えたものの、それでもまだ薬学部のない県は存在します。そのようなところでは、就職を希望する人は主に地元出身者になり、県外から就職する人はどうしても少なくなりやすい傾向があります。

これらのことを背景に、地方では薬剤師不足になりやすく、それだけ好待遇の求人が出やすくなっています。

地方で働くことのメリット・デメリット

では、実際に地方で働いた場合のメリット・デメリットを考えてみましょう。

メリット

  • 生活費を少なく抑えることができる。
  • 人間関係が濃密。踏み込んだ服薬管理ができて、充実感を得られる。
  • スキーやスノボ、釣りなどの自然を楽しむ趣味を満喫できる。

豊かな自然を満喫できるシンプルな田舎暮らしができるのは、地方ならではですね。温かい土地柄で、のんびりした空気が流れていることが多いので、人間関係は家族のように濃い関係になることも少なくありません。

じっくり服薬指導を行い濃密なコミュニケーションをとることができたり、自分を頼りにしてくれる患者さんが多かったりすると、薬剤師のやりがいを感じることができるでしょう。

デメリット

  • 講演会や勉強会に参加しにくい。交通費がかかるので行きづらい。
  • 車がないと生活ができない。
  • 若い人が少なく、寂しい。

人の少なさや情報の少なさに起因するデメリットが挙げられます。しかし、現在はオンラインで受講できる講演会やe-learningなども充実しています。インターネットを上手に活用することで、地方で暮らすことのデメリットは、かなり小さくできるかもしれません。

地方での勤務も選択肢として考える価値はある

地方での仕事は都市部では得られないことがたくさんあります。縁もゆかりもない場所での就職に不安を感じる方もいるかもしれませんが、最初は3年程度の期間限定であればチャレンジしやすいかもしれません。

薬剤師のスキルアップをしながら、短期間で高収入を得たい方には、地方で働くことも選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。