転職を成功させるためには転職先探しとともに円満退社が必要です。 とはいえ、辞められる側からすればスムーズに転職を了承したくないこともあるでしょう。 好条件を提示されるなどの引き止めが行われる可能性もあります。 そこで、引き止めに対処して円満退社を実現するための秘訣をお伝えします。
話し合いは期限を定めて長期化を防止
引き止めを行う側としては、仮に退職されるとしてもできるだけ時期を先延ばしにしたいものです。
引き止めに役立つアイデアが浮かぶ可能性が高まるほか、代替となる人材にめどをつけやすくなるからです。
そのため、話し合いが平行線のまま長期化することがあり得ます。
繰り返し話し合っても前に進まないケースが少なくありません。
そこで、話し合いを求められた場合は期限を明確に定めましょう。
もちろん、そもそも話し合いに応じないという方法もあります。
しかし、いくら職場に不満があって退職するからといって、コミュニケーションの窓口を閉ざしてしまうことは、それまで頑張ってきた自身のイメージが悪くなるだけです。
円満退職を実現するためにも、話し合いには期限を決めたうえで応じるようにしましょう。
改善提案を信用しない
退職の意思を伝えると、不満をヒアリングしたうえで改善提案がなされる場合があります。
改善提案の中には年収アップなどの魅力的な条件が含まれていることもあるでしょう。
しかし、あくまでも提案に過ぎないため、実現するとは限りません。
また、魅力的な条件を最初から提示していたわけではない以上、引き止め工作用の提案にすぎない可能性が高いです。
改善提案は信用しないことが基本です。
魅力的な提案に目がくらんで転職の意思が揺らがないようにしてください。
また、無用な改善提案をされずに済むよう、職場への不満はできる限り伝えないようにしましょう。
本音では不満だらけでも、あくまでも自己都合で退職するという形をとってください。
不満は心にしまって円満な退職を目指しましょう。
退職の意思を一度伝えたら働きづらい
現在の職場へ退職を申し出た後、魅力的な提案がされることで退職の意思が揺らぐ薬剤師もいるでしょう。
しかし、退職の意思を伝えてから撤回することは望ましくありません。
なぜなら、退職の意思があることが職場に伝わった以上、引き止められたからといって残留しても働きづらくなってしまうからです。
職場側からは転職先探しに失敗したと捉えられて足元を見られる可能性があります。
また、同僚からは待遇改善を狙ったパフォーマンスととられかねません。
一度退職の意思を伝えた後に翻意しても、それまでと同じように働くことは難しいと理解しておきましょう。
転職先が決まっているなら転職実行が原則
退職の意思を伝えるタイミングは、転職先が決まってからが適切です。
確実に行き場を見つけてから退職を伝えることで、ブランクを生じさせずに済むからです。
そのため、退職の意思を伝える段階では、既に転職先に内定の承諾をしていることでしょう。
この段階で、中には現職場の引き止め工作が強引で転職を諦めたくなるようなケースもあるでしょう。
しかし、無理な引き止めをするような職場が働きやすくなるといえるでしょうか。
また、もし内定を承諾後に、転職を断念して今の職場にとどまるとなれば、転職先に多大な迷惑をかけてしまいます。
結局、今の職場に残っても働きづらくなり、さらに転職先にはあなたへの悪いイメージしか残りません。
下手をすると、後々働ける場所が少なくなってしまうことも考えられます。
転職先の内定を承諾後は、転職を必ず実行するようにしてください。
円満退社へのハードルはコンサルタントと乗り越えよう
退職の意思を伝えると不愉快な反応を返されることもあるでしょう。
せっかく転職先探しがスムーズにできていても、退職という新たなハードルが出現すると心身ともに疲れ果ててしまうかもしれません。
そこで、円満退社に向けたハードルは転職コンサルタントと共に乗り越えましょう。
コンサルタントは退職をめぐる様々なトラブルを経験しています。
そのため、発生してしまったトラブルの解決はもちろん、円満退社につながるアドバイスもしてくれます。
引き止めへの対処に困った場合も、すぐにコンサルタントに相談すると良いでしょう。