転職活動の際に履歴書と合わせて作成するのが職務経歴書です。 職務経歴書には履歴書よりも詳しい内容を記載します。 そのため、履歴書は作成できても職務経歴書の書き方には悩むかもしれません。 そこで、職務経歴書の書き方をチェックしてみましょう。 まずは作成前の準備について知識を深めます。
職務経歴を具体的に洗い出す
職務経歴書にはその名の通り、職務経歴を書く必要があります。
ただし、大まかな職務経歴については履歴書にも記載しています。
そのため、職務経歴書ではより詳細な記述が求められます。
例えば、「●●病院勤務」と履歴書に記載した場合、職務経歴書には「患者様への服薬説明などを含む病棟勤務」のように具体的な仕事内容を記述してください。
具体性を伴った記述をすることで、面接担当者が薬剤師に対するイメージを膨らませることができます。
今の職務経歴については、わざわざ時間を取らなくてもすぐに記述できるはずです。
しかし、5年前、10年前の職歴ともなると、どのような業務を担当していたのか記憶があいまいになっていることもあります。
作成を始めてからあれこれ調べなくて済むよう、準備段階で職務経歴を具体的に洗い出しておきましょう。
転職回数が多くてもきちんとすべての職歴を記載
転職活動をする薬剤師の中には、すでに何度も転職を繰り返している人もいるでしょう。
転職回数の多さは、採否を判断する上でマイナス評価につながる可能性があります。
求人先としてはせっかく採用した薬剤師が短期間で辞めてしまうことは望ましくないからです。
そこで、転職回数が多い薬剤師の中には、一部の職歴を省略する人がいます。
職歴を省くことによって転職回数の多さを隠そうとするのです。
ところが、何らかの人間関係などによって職歴を隠していることが発覚するケースがあります。
職歴を正しく記載していないことが分かれば、採用のチャンスはほぼないと言ってよいでしょう。
転職回数が多いことは確かに転職成功を目指すうえで不利に働くかもしれません。
しかし、多くの職歴を記載したとしても、面接時に転職理由をきちんと説明できれば問題ありません。
転職回数が多くても職歴はきちんと整理しておいてください。
配偶者が転勤族である、結婚や育児・介護を機に転職せざるを得なかったなど具体的で明確な理由を合わせて準備しておきましょう。
自己PRのポイントを設定する
履歴書同様、職務経歴書でも自己PR欄が大切なポイントです。
そこで、求人先に関する情報収集を行い、魅力的な薬剤師だと思ってもらえるためのポイントを設定しましょう。
薬剤師としての強みが多数あるからと言って、いきなり自己PRを書き始めることは避けましょう。
自己PRを書く目的はあくまでも転職を成功させることにあります。
そのため、自分の長所をあれこれ書くのではいけません。
相手のニーズに合わせた的確な自己PRを書けるよう、事前の情報収集とポイント設定を進めておきましょう。
転職コンサルタントに相談しながら準備を進めよう
職務経歴書に書くべき内容は履歴書よりも詳しくなります。
そのため、採用につながる職務経歴書の作成は、履歴書の作成よりもハードルが高いと言えます。
忙しい薬剤師はもちろん、時間が十分あってもなかなか良い内容で作成できない人もいるでしょう。
そこで、職務経歴書の作成は転職コンサルタントに相談しながら進めてください。
コンサルタントは転職先探しをする時点で、求人先の情報収集や薬剤師の強みの把握を済ませています。
そのため、コンサルタントの力を借りればより魅力的な自己PRを作成できるなど、職務経歴書の質が上がります。
また、自己PR欄だけでなく職歴の記載方法もコンサルタントに相談しましょう。
過去に働いた職場やそこでの仕事内容をコンサルタントに伝え、より魅力的に映る書き方のアドバイスをもらってください。
転職回数の多さが気になる人は、求人先にマイナスイメージを与えずに済む理由もコンサルタントと一緒に考えましょう。