薬剤師を取り巻く現代転職事情

薬剤師を取り巻く現代転職事情

2017/10/31 更新

今、薬剤師に求められるものとは?

薬剤師を取り巻く現代転職事情

薬剤師の求められる役割はここ数年で大きく変わりつつあります。 調剤だけをやっていれば良かったのは大昔の話です。 形だけの調剤・服薬指導もひと昔前まででしょう。 現在では患者の服薬マネジメントがしっかりでき、在宅業務を通じて他職種との連携がスムーズにできる高いスキルが求められるようになってきました。 自分の価値を正しく認めてもらい、適正な待遇を得られるためにも、転職に際しては薬剤師の置かれている現状を正しく把握しましょう。

 

薬剤師の求人状況

薬剤師の求人は依然として恵まれた環境にあります。

6年制を卒業した薬剤師の存在により、求人状況は大きく変わると予想されていましたが、実際のところ変化は少ないようです。

6年制移行後の薬剤師国家試験において合格率が低い年が度々あり、薬剤師の絶対数が未だに足りないことも原因の一つと考えられています。

この状況の改善はなかなか難しいようで、薬剤師不足は2021年まで続くと言う予測もあります。実際に地方の求人は相変わらず好待遇なものが多く見受けられます。

求人の中には温泉つきの住宅を用意してくれて年収600万という、ビックリするような求人もあります。

一方、都市部は薬剤師の需要は満たされつつあり「薬剤師バブル」と言われたような売り手市場は落ち着いてきています。とは言え、高齢化社会の日本では薬剤師のニーズがなくなることは決してありません。

他職種に比べると、現在でも非常に恵まれた環境にあることは変わっていないのです。

調剤薬局を取り巻く環境

調剤薬局は薬剤師の求人の中で最も求人が多く、さらに就職希望の薬剤師も多い職場です。

その調剤薬局の将来はと言うと、決してバラ色ではありません。

昨年度の調剤報酬改定では実質のマイナス改定となり、これは前回に引き続き2年連続のマイナス改定となりました。コンビニよりも多いと言われる我が国の調剤薬局も、ついに淘汰される時代が目前まで迫っていると言えるかもしれません。

昨年度改定の「薬剤服用歴管理指導料の2回目以降減額」に見られるように、国の方針は「かかりつけ薬局の強力な推進」です。

患者に選んでもらえる薬局が生き残るわけですから、優秀な薬剤師の確保は調剤薬局の大きな課題です。そのため調剤薬局では産休・育休制度を徹底させるなどの待遇改善を行い、離職率を少なくなる工夫をしています。

調剤薬局を希望する薬剤師にとっては、とてもありがたいことですね。

求められる薬剤師

求められる薬剤師というと様々な薬剤師像が浮かぶと思いますが、直近で注目されていく可能性が高いのは、次の2つを兼ね備えた薬剤師です。

勉強熱心で、認定薬剤師の資格を取得している

「患者に選ばれる薬局」が必要としているのは、「患者に選ばれる薬剤師」です。

患者に選ばれる薬剤師とは、まさしく「かかりつけ薬剤師」です。かかりつけ薬剤師制度については、その算定要件のハードルの高さや、患者の自己負担増の問題から、算定している調剤薬局はまだ少ない状況です。
また次回の調剤報酬改定で、この制度はさらに強化されていくと考えられています。

そうなれば、このかかりつけ薬剤師の条件である認定薬剤師の資格取得は、薬局経営に貢献できる強力な武器になるわけです。

この認定薬剤師については、資格の取得費用の補助などのサポートを行っている調剤薬局もありますので、転職先を探す時のポイントにしてみるべきではないでしょうか。

他職種と上手に連携できる高いコミュニケーション能力

また、年々ニーズが高まっている薬局の在宅業務も、現在の薬剤師にとって重要な活躍の場です。

患者とのコミュニケーションはもちろんのこと、医師や看護師、ケアマネージャーなど、他職種の人々との連携を密にとっていくためにもコミュニケーションは重要な業務です。

コミュニケーション能力が高い薬剤師は、在宅業務の現場で間違いなく重宝されます。高いコミュニケーション能力を薬剤師が身につけることは、今後ますます重要視されていくことでしょう。