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転職するのであれば、あなたはどちらで働きますか?

個人経営の薬局とチェーンの薬局

個人経営の薬局とチェーンの薬局

転職を考える際に色々なことで迷うことが多々あります。 その中でも多いのが「個人経営の薬局でアットホームな雰囲気で働くか?」「チェーンの薬局で多くの店舗で経験を積むか?」―。 その方によって色々だと思いますが、2つのタイプの薬局の違いはどこにあるのでしょうか? メリット・デメリットを考えたいと思います。

給与

大手の薬局では薬剤師や事務などの、店舗以外のスタッフが数多く働いています(例として総務部や人事部などの社員など)。大手ではその人たち(非薬剤師)のお給料も、現場(薬局)の利益で支払わなければいけません。

それと比較すると、個人の薬局では現場のみなので余計な費用はかからず、その分を人件費に充てることが出来るのです。同じ条件であれば個人経営の薬局の方が給与はいい傾向があります。

自己研鑽

個人の薬局では単独店舗又は数店舗の中で動くことになるので、自身が望むような勉強が出来ないかもしれません。

一方、チェーン薬局では自身が「こういう科のこういう処方を勉強したい」と希望すれば他の店舗から理想に近い薬局を選び、そこで経験を積ませてくれる会社がほとんどです。

また薬局独自の模擬薬局を持っていて、研修制度が充実しているところもあるのがチェーン薬局の特色です。新卒の社員に対してはあいさつの仕方や電話応対、名刺の渡し方などの研修会を開いているところもあるくらいです。

意欲のある方はチェーン薬局の方が研修制度はしっかりしている傾向があります。

交流

個人経営の薬局では従業員数も大手に比べれば少ないです。個人経営で多店舗展開している薬局(3~4店舗経営しているところ)でも、多くても従業員は50人ほどではないでしょうか?

このような薬局は狭い範囲内にあることが多く(同一市内など)、他の従業員とも情報交換など頻繁に行われていて、忘年会や新年会などで全社員が顔を合わせる機会も少なくありません。

全国規模の薬局になると、全員が一同に顔を合わせる機会は皆無で、よくてもエリアごとの管理薬剤師が数カ月に1度集まるくらいでしょう。

他の薬剤師と交流を深めたいのであれば個人薬局の方がいいかもしれません。

キャリアパス

個人の薬局での一番上のポストは管理薬剤師です。それ以上はないので、そこまで行ってしまうとあとは同じことの繰り返しになってしまいます(その方がいいという方も、もちろんいらっしゃると思います)。

それに対してチェーン薬局では、管理薬剤師のあとはエリアマネージャーやブロック長など(会社によって呼び方は変わります)に出世していきます。

仕事を一生懸命やって上をめざしたい方や、薬剤師以外の人事関係の仕事などをやりたい方は、チェーン薬局の方が希望はかなえられるでしょう。

休日

ほとんどの調剤薬局の従業員は週休2日制になっています。個人の薬局では、ある程度休みが固定されているところが多いようです。

しかし個人の薬局は人員に余裕を持っていることが少なく、他の薬剤師が病気になったりすれば代わりに出勤したり、希望の連休などもなかなか難しいようです。

一方のチェーン薬局も人員に余裕があるところは珍しいですが、その中でも多店舗の薬剤師を応援という形で休みを工夫して取っています。その為、比較的長期の連休などは取りやすいといえるでしょう。趣味が海外旅行などという方は、チェーンの薬局の方が勤務しやすいかもしれません。

異動

前述したように個人経営で数店舗を経営している薬局は、それほど広くない範囲で経営していることがほとんどです。その為、他の店舗に異動となっても引っ越しなどは伴わず、自宅から通えるのが普通です。

それに比べチェーン薬局では関東から東北、関西から九州などの異動がでる可能性もあります。もちろん契約の際に、自宅から通える範囲での異動とお願いしておけば極端な異動はないのですが、その分、給与面でかなりの差が出てきてしまいます。

地元に密着して薬剤師をやりたいのであれば、個人経営の薬局の方がやりがいはあるでしょう。

勤務時間

個人のところでは人員が少ない為、開局から閉局まで勤務も少なくありません。近隣病院の営業が延びれば当然、薬局も閉めることが出来ません。

一方、チェーンではシフト制になっているところがほとんどです。薬局の営業時間にもよりますが、ほとんどが8時間でのシフト(休憩時間除く)が組まれていることが多いです。その中で早番や遅番などローテーションで回し、残業を減らすように努力しています。

勤務終了後の計画をたてたり、1日の労働時間が長いのは苦手な方はチェーン薬局の方が向いているかもしれません。

まとめ

上記のように個人経営の薬局、チェーンの薬局それぞれにいい面もあり悪い面もあります。

転職の際にご自身がどこに重点を置くのか(給与面なのか、休みなのか、勉強をしたいのかなど)をはっきりさせることが重要です。

希望をはっきりさせた上で、ご自身がどちらの条件にあっているかを考えてみてください。