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ストレス社会をどう生きる?

薬剤師がうつ病など精神疾患を抱えて転職するには (1)

薬剤師がうつ病など精神疾患を抱えて転職するには (1)

ストレス社会と言われる現代の日本ではうつ病など精神疾患を患ってしまう方が増えてきています。 日本でのうつ病の生涯有病率が7.5%となっているので決して珍しい病気とは言えないのが現状です。 薬剤師は業務上のミスがそのまま患者の健康上の被害に直結するのでプレッシャーの大きい仕事と言える上、調剤薬局での狭い人間関係に馴染めずに精神を消耗することでうつ病などの精神疾患を発症してしまう薬剤師は少なくはないです。 うつ病などの持病を抱えてしまった薬剤師が転職するために必要なことを紹介していきます。

まずは治療を受ける

うつ病や適応障害など持病を放置している状態では、転職が成功したとしても同じことの繰り返しになる可能性が高いです。

精神的に消耗が続くと自律神経の働きが乱れ、朝起きれなくなったり逆に夜眠れなくなったりして体調を崩しやすい状態になります。

そうなるとやる気が出なくなったり集中力が落ちてしまいミスが増えて重大な事故を起こすリスクが上がるだけでなく、職場での人間関係に悪影響が出るので余計に精神的負担になるので、治療を受けて少しでも薬剤師として業務をこなす事ができる状態にする事が前提条件になります。

精神的に余裕を持つためにしっかり休む

転職活動をする際に年収や待遇、企業の規模、職種などの条件で悩んだり、転職して入った職場での人間関係や業務量などに不安を感じたりする状況に陥る事が多くなるでしょう。

精神的に消耗している状態では正常な判断を下すのは難しいです。後悔しない転職をするためにはまず、治療を進めてしっかり休養をとる事が大事になっていきます。

そうする事で精神的な余裕を持つ事ができるようになるので冷静に転職先を見極める事ができるようになります。

転職を成功させるためには良好な精神状況が必要になってきます。

病気になった自分を責めない

精神疾患の治療には年単位と長期になるものが多く、一度なってしまうと長期にわたって働けなくなってしまいます。

今働いている職場の人間関係に疲れたり、業務量が膨大で精神的、肉体的に消耗しているなら転職して環境を変える事が一番確実な方法です。
精神的に消耗している状態が続くと正常な判断ができず精神疾患の初期症状を見落とすことになります。

転職を逃げと捉えてしまう方もいるかもしれませんが、ストレスの許容量は個人差があります。他の人が頑張っているから自分も頑張らないといけないと思って我慢を続けると気付かないうちに許容量を超えて壊れてしまいます。

精神疾患を患ってしまった場合には自分を責めたりしない事です。環境によって良くも悪くも影響されるのは仕方のない事です。まずは休みましょう。

自分の健康や心を守れるのは他の誰でもない自分自身しかいないことを知る事が必要です。

治療でブランクができても薬剤師をする上では問題ない

薬剤師としてのブランクが長期間になって業務をこなせるか心配する方がいるかもしれませんが問題はありません。

薬剤師業界は比較的女性が多く、妊娠、出産、子育てなどで長期にわたり仕事から離れる人も多いため、企業の方もブランクの長い薬剤師に向けて研修をする事で対応する事が増えています。

精神疾患を抱えて長期間、治療のために働ける状態ではなかった薬剤師も転職活動の際には長期間のブランクのある方にも対応した求人を探すことで、復帰後の業務もスムーズに行える事ができますので転職後の心配を減らせます。

転職活動で病歴を伝えた方がいいの?

転職活動において病気のことを伝えるのはメリット、デメリットが伴います。

メリットは転職後において、職場からのは配慮が得られることです。うつ病や適応障害では環境の変化がストレスになって症状が悪化する事もあるので集中力が低下してミスしやすくなったり、朝起きれずに急遽休むになってしまうこともあります。

その場合でも病気に対しての理解がある職場なら同僚からフォローしてもらったり、急遽休むことになっても有給扱いで対応してもらえる可能性もありますから精神的負荷は低くなります。

デメリットとしては書類選考で苦労する可能性があること。企業によっては人手不足により残業が前提となっている事があるため、長時間働く事が難しいと思われると書類選考で落とす事があります。

また、過去に同じ病気の薬剤師が無断欠勤や調剤事故などの問題を起こしていた場合には企業の方もリスクを避けるために一括りに同じ病気の人間は採用を見送るという例もあります。

一人で悩まずに転職エージェントを頼ってみる

転職活動をするのは多大な労力が伴います。健康な人間でも苦労する事が多いのに精神疾患を抱えてた薬剤師が一人で転職活動をするのは困難が伴います。そこで転職エージェントに頼る事が一つの解決法になってきます。

転職エージェントは事前に病歴について転職先へ伝えてくれます。その際に匿名なのでプライバシーも保護されるので病歴が他の企業に広まる心配はありません。

親身に相談に乗ってくれる転職エージェントならば病歴に対応した求人を探してくれるので自分で悩んで求人を探す必要もなくなる上に転職後も安心して働く事ができます。また転職後のアフターケアもしてくれるので一人で転職活動するよりも安心感を持って行動できます。

精神疾患を抱えている薬剤師が転職活動をする際には悩みが尽きないです。

無料で転職サイトに登録できるので早めに登録をして転職エージェントに相談する事が悩みの突破口になります。