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転職活動の最大の天敵

隠れブラック薬局の見分け方

隠れブラック薬局の見分け方

職業全体の有効求人倍率が1.26倍の中、薬剤師の有効求人倍率は10倍以上と他の職業に比べ求人数がかなり多い状況で、薬剤師の人材不足はかなり深刻と言えます。 採用する側である企業も薬剤師に辞められると困るので、待遇や給料を良くして長く働いてもらおうと考えるため、他の職業と比べると平均的には残業も、少なく年収も高めに設定されていることが多いです。 しかし、そんな売り手市場である薬剤師でもブラックな職場というものは存在します。一見そうは見えない薬局ですが、実際に入職してみるとブラックな環境だったという事もあります。それら隠れブラック薬局は、転職活動の最大の障壁になっていると言っても過言ではありません。 今回は転職の際にブラック薬局は避けたいと思っている方に、隠れブラック薬局の見分け方を見ていきましょう。

ブラック薬局とは

ブラック企業、ブラック薬局の明確な定義というものは存在しません。

しかし、少なくとも法令を順守していない企業がまともであるはずがありません。例えば労働者の権利を守るための法律である労働基準法を守っていない企業は、残念ながら存在しています。

長時間残業をしているにも関わらず残業代が出ない、休日出勤を強要される、有給どころか休憩さえ取らせてもらえない、なんてところもあります。

十分な休養が取れていないと、心身ともに疲弊してまともな判断力を失うことになります。薬剤師は失敗が許されない職業なので、そのような条件下ではいずれ重大な事故を起こしてしまいます。また、判断力が鈍ると自分がブラック企業にいるということに気づきにくくなってしまいます。

薬局として守るべきことを守らない

薬剤師法、薬事法、医療法という法律のもとで薬局は運営されています。本来調剤業務は薬剤師が行うべきことですが、薬剤師の人数を確保できていない薬局では事務員が調剤業務をしていることがあります。ヒート薬剤のピッキングはグレーゾーンとなりますが、軟膏の混合、散剤、液剤の計量、一包化を事務にさせている無資格調剤が横行している薬局は法令を守っていないと言えます。

投薬後に薬歴を書くことが義務になっていますが、薬歴を記入せずに放置をしていることが常態化している、処方箋の付け替えをして集中率を下げることで調剤基本料を下げないようにしたりと、ニュースでもとりあげられ世間で話題となっているにも関わらず改善をしようともしない企業は、確実にブラック企業と言えます。

パワハラ・セクハラを放置している

職場において人間関係というものはかなり重要な要素と言えるでしょう。人間関係が良好だと業務におけるモチベーションも上がりますし、多少の不満もカバーできることが多いでしょう。

しかし、職場での人間関係が悪いだけでなく、パワハラやセクハラが横行している職場なども存在しています。日々、浴びせられる罵声に精神をすり減らして体を壊してしまうことだってありえます。うつ病などの精神疾患を発症すると働くことが困難になる上に、社会復帰をするために治療が年単位で長引くことも珍しくありません。

精神をすり減らしたり、パワハラを受け続けると正常な判断力を失い自分がブラックな環境にいるとういう自覚がなくなってしまいます。それだけでなく精神疾患の前兆にも気づく事もできなくなって症状を悪化させる場合もあります。

なぜブラック薬局はなくならないのか?

ブラックな薬局で働きたいと考える薬剤師は存在しません。薬局は薬剤師がいないとそもそも運営ができません。薬局はコンビニよりも多いと言われ働く場所については十分にあるので、薬剤師が確保できない薬局は待遇や給料を上げていくしかありません。

しかし、事前に調査や求人内容の確認もせずに安易に転職先を決めてしまって、いざ入職したらブラック企業だったという事が増えています。せっかく入った職場を辞めてすぐに転職活動をするというのは莫大なエネルギーを使いますので、辞められずにズルズルと働いてしまう場合が多いようです。

また人間関係や働き始めてから浮き彫りになる不満点については、実際に入職してみないとわからないという事も転職活動や就職活動での注意点と言えます。

隠れブラック薬局を避けるには

隠れブラック薬局を避けるためには、事前に調査をする事が重要になってきます。

まず最低限することは求人内容を確認することです。年間休日が少ない場合は十分に休養が取れないことが予想されます。労働時間や休憩時間、収入についても求人内容から確認できます。

しかし、求人内容を見ているだけでは、隠れブラック薬局を見抜くことは残念ながらできません。求人内容が事実ではない事もあります。

実際に薬局に行ってみて、営業時間が過ぎてからも夜遅くまで薬局の窓から明かりが漏れているようなら長時間残業があることが確認できますし、可能であれば薬局内の見学をしてみるのもいいでしょう。従業員の表情から雰囲気の良し悪しや健康状態を推測する事もできます。調剤室の中に書類が散乱しているなど整理整頓ができていない場合は、業務が忙しくて片づける余裕のある人が居ないということです。

離職率を知る事も有効な基準になります。ブラックな薬局では長年働ける薬剤師はほとんどいないため、離職率が高い職場や不自然に勤務年数が短い職員しかいないところは避けるのがいいでしょう。

忙しい人ほど転職エージェントを活用してみよう

働きながら転職活動をするのは大変です。ブラックな職場を避けるために事前調査で薬局を見学したりするのは、薬剤師として働いている方には難易度が高いでしょう。そのため転職エージェントを活用する方法があります。

転職エージェントは様々な求人と企業を見てきているので、隠れブラック薬局を見抜いて希望の求人を探してくれます。

普段、仕事が忙しくて転職活動に時間をそこまで使えないけれど、希望する条件で転職を成功させたいとうい方には、転職エージェントの活用がおすすめです。