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転職サイト複数利用で失敗しないために

薬剤師が複数の転職サイトを利用するときの注意点

薬剤師が複数の転職サイトを利用するときの注意点

薬剤師のみならず、転職者数が増大傾向にある現在、転職活動をするうえで欠かせない存在となっているのが転職サイトです。 転職サイトには、大手企業が運営母体のものから中小規模のもの、業界や職種を特化した専門性を謳っているものなど多くのサイトが存在しています。 そんな中で、転職志望者は、少しでも好条件の転職を実現するために複数の転職サイトを利用している人がほとんどと言われています。 これは、転職サイトを複数利用することのメリット、つまり転職サイト間で競争意識が働きより質の高い求人情報を得られることから当然のことと理解されています。 しかし、自分の希望に沿う転職を成功させるうえで、転職サイトを複数利用する時に注意しておかなければならないこともあるのです。 ここでは、その注意点について解説していきます。

各転職サイトの思惑を理解しておこう

公的機関であるハローワークなどとは違い、一般の転職サイトは民間企業が運営しています。

民間企業は、本来営利を追求し存続していくことが第一の目的であるため、運営する転職サイトから収益を図らなければなりません。

転職サイトは、自社の登録者が求人先に採用されることで手数料を受け取り収益を図る事業ですので、どこの転職サイトも自社の登録者数を増やし、自社から転職してもらおうと他サイトとの差別化を図るために努力しています。

転職サイト側からすると、自社1社だけの登録者の方が望ましいことは当然です。

しかしながら、ほとんどの登録者は複数利用しているので、自社から転職してもらうためにコンサルタントがより手厚いサポートなどを提供しているのが実情でしょう。

利用者にすると、このような転職サイト間の競争意識は好ましいことと言えますが、複数の転職サイトを利用することは、転職サイトの思惑に反しているということは理解しておく必要があります。

いくら競争意識が働くとはいえ、あまりに無理無茶な要望や礼節を欠いた振る舞いをしていると、どこの転職コンサルタントも協力してくれなくなってしまいます。

利用者にすると他にも転職サイトは多数あるので大丈夫と思いがちですが、転職サイト側からしても、他にも登録者は大勢いるということです。

転職が決まる可能性が少しでも高い登録者に注力するのは至極当然のことと言えます。
したがって、転職サイトを複数利用する最大の目的は、比較基準を持つためであり、際限なく自分の希望を実現するためのものではないことを覚えておきましょう。

一つの求人先に複数の転職サイトからアプローチするのはルール違反

求人先の企業も転職志望者と同様に、複数の転職サイトを利用していることがほとんどです。

気を付けなければならないのは、複数の転職サイトを利用している登録者の中には、同じ求人先に複数の転職サイトから応募してしまうような事態が起こり得るということです。
これは、転職サイトのような人材紹介サービス会社を介して求職する際に明らかなルール違反であり、そのような応募者はまず書類選考で落とされてしまいます。

そうならないためには、転職サイトのコンサルタントに最初から複数利用していることを伝え、応募が重複しないように注意しておかなければなりません。

コンサルタントの中には、採用確率が高いと判断すれば、登録者である薬剤師本人に未承諾のまま求人先に応募書類を提出し、提案してしまう人もいます。

「他の転職サイトからの応募と重複する可能性があるので、求人先に提案する時は必ず事前に教えて欲しい」との旨をはっきりと伝えておきましょう。

転職コンサルタントの言い分の信憑性を考える

前述のように、転職サイトは自社で転職を決めて欲しいとどこでもが考えています。

そのため、場合によっては真実でないことを言われることも十分あり得ます。

例えば、転職候補先の面接を通過し内定をもらった後に、返事をする期日を今日明日中と言い、それを過ぎると内定が取り消されてしまうと急かしたり、他の転職サイトから紹介してもらった求人先をことごとく悪く言うなどです。

何とか自社で転職させたいとの思いからそうしてしまうコンサルタントがいるのも現実です。

しかし、これでは転職志望者にとって自身の希望を実現するための転職活動を妨害されることになってしまいます。

十分に信頼関係が構築できているコンサルタント以外は、その言い分を100%鵜呑みにすることは避けた方が無難です。

転職サイトの複数利用は結果的に満足できるコンサルタントに出会うため

転職サイトの複数利用は、登録者にとってメリットがあり、転職活動をするうえでの基本ですが、上記のような弊害もあるのが実情です。

それは、先にもご説明した通り、転職サイトの思惑である「自社から転職させたい」と、登録者の思惑である「転職サイトを問わず少しでも好条件の求人先に転職したい」が一致していないことに起因するものです。

しかしながら、「好条件の求人先へ転職を実現する」ことにおいては、両者のメリットは一致しています。

転職サイトが求人先から受け取る手数料は、転職者の年収の20~30%が相場であるからです。

高年収の転職を実現することは、転職者と転職サイト共にメリットが大きいことになるのです。

したがって、自分の希望する条件に限りなく近い求人先を探し出し、そこへの転職を成功させるために頑張ってくれるコンサルタントが登録者にとってはベストなコンサルタントであり、転職者と転職サイト双方ともに満足できる結果に繋げられるでしょう。

転職サイトの複数利用は、そのようなコンサルタントに出会うためのものでもあるのです。