ホームへ戻る

カテゴリー

新着記事

ここ1ヶ月間の人気の記事

条件交渉は転職コンサルタントに任せるのが得策

薬剤師がドラッグストアから調剤薬局へ転職する場合のメリット・デメリット

薬剤師がドラッグストアから調剤薬局へ転職する場合のメリット・デメリット

最近は調剤ができて処方箋を受け付けるドラッグストアが増えています。 いわゆる「調剤併設型」です。 けれども薬剤師が実際に勤務してみると思ったほど処方箋がなかったり、接客や他の業務に遮られたり、調剤以外が十分にできなかったりする悩みがあります。 調剤薬局に転職すれば本来の調剤・服薬指導・薬歴管理に専念できますが、他にメリットやデメリットはあるのでしょうか。

調剤薬局で解消したいドラッグストアでの悩み

ドラッグストアで薬剤師を採用するのは2つの目的があります。

1つは調剤併設型の店舗で処方箋に基づき調剤をするため、もう1つは「第一類医薬品」を販売するためです。

「第一類医薬品」は販売する時に薬剤師が服薬の指導や、副作用などの注意喚起をしなければいけない決まりになっています。

そのため、どんなに調剤だけをしたくても声がかかれば接客しなければいけません。

それも第一類医薬品だけでなく他の薬やサプリメント、健康食品などの場合もあります。

調剤設備がないドラッグストアに配属されたら、品出しやレジ打ち、店内清掃などの雑務も薬剤師の仕事になります。

薬剤師本来の仕事に専念できないという悩みは、調剤薬局に転職すれば解消されるでしょう。

ドラッグストアの経験は活かせる?

ドラッグストアでは市販の医薬品やサプリメントに詳しくなるので、調剤薬局で服薬指導をする時に飲み合わせについて尋ねられてもすぐに回答できる強みがあります。

調剤薬局へは、ドラッグストアで調剤の経験があればそれほど苦労せずに転職できるでしょう。

ドラッグストアから調剤薬局に転職するメリット

薬歴管理まで専念して処理できる

来店客に薬を調剤する時は、正しく服用してもらえるように指導し、薬の重複や飲み合わせによる副作用を防ぐために薬歴を管理するまでが1セットです。

けれども処方箋が多かったり接客に追われたりすると、特に薬歴管理は後回しになりがちです。

それでも調剤薬局はドラッグストアと違って他の業務がないので、手が空いた時や残業で挽回できるでしょう。

病院と同じサイクルで休める

調剤薬局の営業は処方箋を受け付ける病院に準じます。

多くの病院は土日や祝日が休みなので、調剤薬局も休みになります。

営業時間もドラッグストアほど長くはありません。

ただし中心街や商業施設内にあって、あらゆる処方箋を受け付ける調剤薬局はドラッグストアと同じく土日や祝日の出勤があり、シフト制になる場合があります。

また薬剤師の人数が少ない調剤薬局ほど、土日や祝日以外のまとまった休みを取りづらい傾向もあります。

ドラッグストアほど売上を意識しなくてもいい

調剤薬局の売上は処方箋の受付が大半を占め、それ以外の商品を扱ったとしてもごく少数です。

そのためドラッグストアほど強く売上を意識する必要はなく、利益率の高い薬を優先的に売るノルマもありません。

ドラッグストアから調剤薬局に転職するデメリット

給料の伸びしろがない

年収はドラッグストアが500~600万円、調剤薬局が450~550万円と差がありますが、これは勤務時間の長さを考えると仕方ありません。

しかし、調剤薬局の給料は転職した直後から高く設定されていますが、その後の伸びしろがありません。

それはドラッグストアでも同じですが、店長職を目指すことで1,000万円台まで伸ばせる可能性があります。

一方、調剤薬局で給料を増やすには管理薬剤師か薬局長になるしかありません。
ドラッグストアで店長などのキャリアパスを築くより、枠は少なく限られてしまいます。

仕事中の行動範囲が限られる

調剤薬局の勤務は店舗内に限られており、そのスペースもあまり広くありません。

近年では在宅医療に携わる調剤薬局も増えていますが、まだまだ少数です。

ドラッグストアの店内で動き回った経験があると窮屈に感じるかもしれません。

人間関係がこじれると大変

調剤薬局から転職する理由で特に多いのが「人間関係のこじれ」です。

狭い空間で同じ従業員が毎日顔を合わせる環境なので、こじれてしまうとドラッグストアのように接客や他の業務で逃げられません。

転職する時は人間関係を十分にチェックしたいものです。

一人では不利なところを転職サイトでカバーしよう

調剤薬局の求人はハローワークや求人誌で簡単に見つけられます。

けれども転職する時は、薬剤師向けの転職サイトに登録して探した方が無難です。

何故なら、調剤薬局の忙しさは受け付ける処方箋の枚数や薬剤師の人数、在宅医療の有無によって変わります。

こうした業務の詳細は求人情報だけでは分かりません。

転職サイトであれば、専任のコンサルタントが業務の詳細情報や職場環境なども教えてくれたり、求人先へ問い合わせてくれたりします。

職場見学も希望すれば、求人先へ依頼し調整してくれるでしょう。

また、調剤薬局は最初の労働条件がそのまま固定されやすく、前述のとおり給料もあまり伸びません。

できるだけ面接の時点で条件交渉をしておいた方が良いでしょう。

その際にも、コンサルタントは代わりに交渉を引き受けてくれます。

条件交渉は自分ではしづらく、下手をすると内定取り消しのような事態に発展することもあり得ます。

転職のプロであるコンサルタントに任せた方が得策です。

調剤薬局に転職する時は、転職サイトのサービスを積極的に活用しましょう。