転職を成功させるには、求人先へ提出する履歴書や職務経歴書と共に、面接でいかに好印象を与えられるかどうかが採用の可否に大きく関わってきます。 そのため、面接に臨む際には万全の準備をして、自分の実績やスキルはもちろんのこと、自分の仕事に対する取り組み姿勢や意欲、求人先企業にとって自身が役立つことを的確にアピールできるようしておかなければなりません。 ここでは、面接でよく聞かれる質問への受け答えから、好印象を与えるための質問の仕方など、面接で想定される事柄を取り上げて解説します。 面接の事前準備をされる際の参考にしてください。
目次
薬剤師が面接でよく聞かれることと受け答えについて
ただでさえ緊張してしまうのが面接の場ですので、あらかじめ想定される質問への受け答えを考えておくことで、余裕を持った対応ができます。
ここでは、よくある質問を取り上げ、その回答をするときのポイントをご説明していきます。
なぜ弊社を志望したのですか?
面接時に必ず聞かれる質問の一つが、なぜ他社ではなく求人先を志望しているかという「志望動機」についてです。
これについての答え方では、2つの要素を織り込んで考えておきましょう。
一つは、「なぜその求人先へ転職したいのか」という理由です。
あなたにとって、その求人先のどの部分に魅力を感じているのかを説明します。
もう一つは、「自身の経歴や実績、スキル、知識がその求人先で役に立つ」ことの説明です。
どのように役に立てるのかを具体的に伝えられるように考えておきます。
なぜ退職したのですか?
前職場や現在の職場を「退職する理由」も、よく聞かれる質問です。
特に勤続年数が短い職場がある場合、その退職理由を聞かれる確率は非常に高くなります。
この問いへの返答では、あなたの仕事に対する考え方、姿勢を判断されることになります。
したがって、退職理由が「人間関係の悪さ」や「待遇面での不満」などネガティブな理由であったとしても、それを正直に伝えてしまってはマイナス評価になってしまいます。
そこで、仕事に対してのポジティブな姿勢が感じられるような回答を用意しておきましょう。
例えば、「薬剤師としてよりスキルアップを望んでいる」や「より多くの患者様へ貢献したい」など、仕事に対して真摯に取り組んでいる姿勢が感じられることが大切です。
これまでどのような仕事をしてきましたか?
仕事の経験や実績については、履歴書や職務経歴書で求人先には伝わっています。
面接時では、それを改めて本人の口から聞くことで、履歴書などの記載に間違いはないかの確認や信憑性についての判断をするためによく聞かれることとなります。
当然ながら、履歴書や職務経歴書に記載の内容と相違なきよう説明しなければなりませんが、口頭で説明する時には、ポイントを抑えて相手に分かりやすく話すように心がけることが大事です。
説明している最中は、相手の反応をよく見て確認しながら話すようにします。
相手の反応が鈍くなったり、反応がないような時には、言い方を変えたり、より分かりやすい言葉を使うなどの機転を利かせましょう。
何か質問はありますか?
面接の後半や最後には、「何か質問はありますか?」と聞かれることがほとんどです。
特に重要視していないという応募者も少なくありませんが、この問いかけに対する返答は、他の応募者と差別化を図り、自身のことを強く印象付けられるチャンスでもあるのです。
そのためには、求人先の企業についての情報を詳細に把握しておく必要があります。
可能な限りのリサーチを行い、求人先企業の特色やニーズを踏まえたうえで質問すれば、あなたが求人先への転職を志望している真剣さは伝わるでしょう。
採用担当者にしても、印象に残りやすくなります。
ただし、給与や勤務条件などの待遇面ばかりの質問では、「仕事よりも条件優先か」と逆に印象が悪くなってしまいます。
待遇面での質問は確認程度に止めておきましょう。
面接で好印象を持ってもらうために
面接で想定される代表的な質問事項についての受け答えについて解説してきましたが、これら以外にも求人先や面接担当者によっては様々な質問をされることもあり、なかには全く想定外の質問もされるかもしれません。
そのような場合でも、慌てずに落ち着いて受け答えするために、面接自体の目的を明確に理解しておきましょう。
面接は、面接の場にいる担当者があなたを採用するべきかどうかの判断をするために設けている場です。
面接の主導者は、あくまで求人先の面接担当者であることを前提として覚えておいてください。
したがって、面接担当者があなたについて知りたがっていることを察知し、それに対して的を得た答えを返すことが重要です。
自己アピールをしようと意気込みすぎて、相手の反応を意識せずに一方的にしゃべり続けたり、聞かれてもいないことをダラダラと喋ってしまうようなことは慎むべきです。
たとえ想定外の質問をされたとしても、自分の核になるもの(志望動機や求人先で役に立てる意識)をしっかりと持っていれば、少々言葉が拙くても思いは相手に伝わるものです。
自分の核となるものと面接の前提をしっかりと意識して対応すれば問題ありません。
念入りな準備のために
面接という採用されるチャンスを活かすための準備は、念入りにしておくべきです。
前述したことを踏まえ、実際にシュミレーションまでしておけば、面接当日もより余裕を持って臨めます。
そのために、転職のプロである転職サイトのコンサルタントに協力してもらいましょう。
転職サイトでは、求人先の詳細情報のリサーチをはじめ、面接時のアドバイスや、面接のシュミレーションまで行ってくれます。
万全の準備をして面接に臨めば、それだけ採用の確率も上がります。
転職サイトとコンサルタントを上手く活用しましょう。