薬剤師がMRから病院へ転職する場合のメリット・デメリット

薬剤師がMRから病院へ転職する場合のメリット・デメリット

2018/9/5 更新

医療への貢献が実感できる病院薬剤師

薬剤師がMRから病院へ転職する場合のメリット・デメリット

薬剤師資格を活かせる職種の中でも、MRは高収入で人気のある仕事です。 しかし、薬剤師本来の仕事でスキルアップし、医療への貢献を図りたいと考えている人は少なくありません。 MRに限らず、薬剤師であれば誰でもがそうありたいと一度は思うものでしょう。 そして、それには病院への転職が最もふさわしいと考え、MRから病院薬剤師へ転職する人も出てきます。 けれども、ただ病院と言うだけで十分な下調べをせずに転職すると後悔することになりかねません。 どのような点に注意すればいいのでしょうか。

 

病院によって違う薬剤師の役割と忙しさ

病院には対応する患者の違いによって「急性期病院」と「慢性期病院」の2種類があります。

急性期病院の忙しさはMRなみ

「急性期病院」は緊急の病気やケガ、容体の変化に対応するのが中心です。

24時間体制で手術や検査ができる体制を整えています。

薬剤師の役目は薬や注射の処方、薬の専門知識を駆使した治療方法の提案・アドバイスなどです。

医師や看護師との連携が必要なので、チームの一員として治療に携わります。

当然、勤務はシフト制となり夜勤もあります。

土日・祝日も休めず、勤務時間外に呼び出されることもしばしばです。

勤務中は時間に追われ、その時の容体にあった薬や注射を処方しなければいけません。

自分の仕事だけでなくチームの会議や打ち合わせもあります。

忙しさでいえば、MRに劣らぬくらいのものになります。

その代わり、患者の命に深く関わっているというやりがいが感じられます。

プライベートを犠牲にしてでも臨床現場に携わりたいなら急性期病院が向いています。

慢性期病院は落ち着いて働ける

一方「慢性期病院」は、継続的な治療こそ必要ですが容体は落ち着いている患者がほとんどです。

終末医療を行う「ホスピス」も慢性期病院の一種と言えます。

急性期病院のように何度も薬や注射を変える必要がないため、仕事は半ばルーティン化します。

勤務は平日の日中が中心で、土曜日は半日勤務するくらい、日曜や祝日は休みです。

残業や夜勤もありません。

急性期病院と同様に医師や看護婦との連携はありますが、それほど治療方針を変えるわけではありませんので、頻繁に会議や打ち合わせをする機会はありません

規則正しい生活を送りながら落ち着いて仕事をしたいなら慢性期病院の方が向いています。

薬剤師の立場から患者とじっくり向き合えるでしょう。

メリットは薬剤師としてのやりがいや医療への貢献を実感できること

患者の役に立ちたい、臨床現場に携わりたい、薬剤師としての幅を広げたい、最先端の治療や設備に触れたいなど、薬剤師としてスキルアップややりがいを得ることが目的であれば病院薬剤師へ転職するメリットは大きなものになります。

他にも、MRで培ってきたコミュニケーション能力は、病院でも大いに役立ちます。

特に多くの医師と渡り合ってきた経験は活かされるでしょう。

さらに「専門薬剤師」を目指している人には、病院薬剤師は有利です。

専門薬剤師には、5年の実務経験や認定試験の合格、学会や論文での発表実績が必要ですが、病院薬剤師であれば他の職種より勉強できる環境が整っています。

収入が減るのが一番のデメリット

MRから病院薬剤師へ転職する時の一番のデメリットは「収入の減少」です。

MRの年収は平均で700万円前後であり、1,000万円以上も夢ではありません

けれども病院薬剤師は400万円台です。

急性期病院でもこれに夜勤手当が上乗せされるくらいです。

将来的に薬剤部の部長に昇格すれば600万円台になりますが、可能性は限りなく低いでしょう。

国立や公立の病院であればやや高めですが、働くには公務員試験に合格しなければいけません。

収入だけを見れば仕事量に対して割に合わず、生活レベルを下げられないのであれば転職先としては不向きと言えるでしょう。

難易度が高い病院への転職は転職サイト利用が必須

調剤薬局やドラッグストアに比べると、転職して病院の薬剤師になるのは難しいと言えます。

特に急性期病院は新卒者を優先して採用する傾向があり、中途採用するにしても30歳を過ぎると厳しくなります。

新卒からMRで働いていたのであれば調剤は未経験ですから、欠員を補充するために求人を出している病院で採用される確率はさらに低くなるでしょう。

また急性期病院と慢性期病院との違いだけでなく、給与や待遇、労働環境も病院によって大きく異なります。

こうした詳細は求人情報を見ているだけでは分からないものです。

一人でアプローチできる求人には限りがあり、転職が成功する確率は下がってしまいます。

しかし、薬剤師に特化した転職サイトを利用すれば、こうした問題点を解消できます。

多くの求人情報を見られるだけでなく、専任のコンサルタントが希望に合った職場を紹介してくれます。

その中には調剤未経験でも受け入れてくれる病院が含まれているかもしれません。

さらに詳しい待遇や労働環境も教えてもらえるでしょう。

応募や面接日程の調整、条件交渉を代わりに行ってくれますので、働きながらの転職活動も可能です。

採用確率を上げるために面接のサポートもしてもらおう

そして、病院に採用されるには履歴書よりも面接が重要だと言われています。

コンサルタントは本人のMRでの経験から魅力をピックアップし、どのようにアピールすれば効果的かを一緒に考えてくれます。

面接への同行もしてもらえますので、面接で求人先からさほど好感触を得られなくても、コンサルタントのさらなるプッシュで結果が覆る場合もあります。

コンサルタントは、転職において薬剤師の心強い味方になってくれます。

登録と利用は無料ですので、転職サイトとコンサルタントを上手く活用しましょう。