インターネット環境が当たり前に存在する現在では、転職先探しに転職サイトを利用する人が増え続けています。 専門職である薬剤師も、転職を考えた時には薬剤師に特化した転職サイトへ登録し、現在の職場で働きながら効率よく転職活動を行っている人は多いようです。 しかし、数多くある転職サイトには、それぞれに特徴があり強みも違います。 その中から、自分の希望に合った転職サイトを利用することが、最も効率よく転職を成功させるための方法です。 ここでは、転職サイトを大きく3つに分類し、それぞれの特徴について解説していきます。 転職サイトを選ぶ際に是非参考にしてください。
薬局チェーンを経営する企業グループが運営
まず、薬剤師の職場として最も多い調剤薬局チェーンを経営する企業グループが、薬剤師に特化した転職サイトを運営しているタイプがあります。
調剤薬局をチェーン展開しているような大手企業がバックボーンですので、調剤薬局への転職を考えている人は特に利用すべきです。
大きなメリットとしては、調剤薬局の教育ノウハウを活かし、薬剤師への充実した教育が用意されているところがあることです。
ブランクがある薬剤師も安心して復帰できる環境にあり、特に、出産・子育てでブランクがあるママ薬剤師にとって、心強い味方になるでしょう。
また、勤務地も全国展開している薬局チェーンが母体ですから、幅広いエリアの求人情報を得ることができます。
このタイプの例として、日本調剤グループ企業が運営する「ファルマスタッフ」や、同じく調剤薬局事業者であるアインファーマシーズのグループ企業が運営する「薬剤師転職ドットコム」などがあります。
どちらも東証一部上場の大手企業グループです。
医療業界特化型の企業が運営
業界を特化することで他社との差別化を図っている人材サービス事業者も存在します。
医療業界専門に人材サービスを提供している企業は、医療業界で活躍する人材を対象とした、職業別に特化した転職サイトを運営しています。
医療業界に特化しているので、業界事情に精通しており、特に病院や調剤薬局に強みがあり求人数も豊富です。
転職活動において専門知識のあるコンサルタントから的確なサポートを受けられれば、転職までの過程もよりスムーズに進められるでしょう。
このタイプに該当する転職サイトには、医療業界専門にサービスを提供する東証一部上場企業エムスリーのグループ企業運営の「薬キャリ」が挙げられます。
人材業界の大手企業グループが運営
もう一つ、人材業界で大手の企業がバックボーンになり、専門制の高い職種に特化した転職サイトを運営しているケースがあります。
もちろん、専門職である薬剤師の求人に特化した転職サイトも運営しています。
人材業大手企業グループの強みは、幅広く豊富な実績に基づく充実した手厚いサポート力と幅広い職種の求人情報にあります。
転職のみならず職に関する総合的な知識やノウハウが豊富に蓄積されていますので、転職が初めての人や不慣れな人にとっては特に安心して利用できます。
また、一般的にも誰でもが知っているような知名度の高い企業が多く、信頼性と安定性の面からも利用者が多くなっています。
特に、はじめて転職サイトを利用する人は、このタイプの中から最低1社は登録することをお勧めします。
このタイプの代表として、人材業界大手で有名なリクルートグループが運営する「リクナビ薬剤師」や、転職支援で知名度の高いマイナビが運営する「マイナビ薬剤師」があります。
転職サイトは複数利用して比較しよう
薬剤師に特化している転職サイトは、前述したように大きく3つのタイプに分類できます。
自分が希望する職場への転職を実現するには、その職場の求人が豊富で、その分野に強い転職サイトを利用することが重要です。
しかし、転職経験が豊富で各サイトの特徴を理解している人でなければ、どの転職サイトが自分に合っているのか、実際に利用してみないことには分からないでしょう。
そこで、各サイトで求人情報のチェックを行い、自分に合いそうだと思える転職サイトにいくつか登録していくことをお勧めします。
タイプが異なる転職サイトを2~3社程度併用して利用すれば比較できますので、各サイトの特徴も掴めるでしょう。
その中から、自分の希望に一番ピッタリくるところを探し出しましょう。