薬剤師が転職するには「転職サイト」の利用が欠かせませんが、ただ登録しただけでは転職を成功させることはできません。 上手に活用してこそ希望に合った職場への転職を可能にすることができます。 そのためには、どのような点を意識すればいいのか、ポイントをご説明しましょう。
転職の目的を定めてから利用しよう
せっかくの転職サイトも漠然と利用していたのでは、いつまでも転職できず、希望に合った職場も見つかりません。
つい条件の良い求人ばかりに目が行ったり、コンサルタントの勧めに従うままになったりするなど自分の適性を考えずに飛びつき、転職してもすぐに退職するような事態に陥りかねません。
こうした事態を防ぐためにも、自分は何のために転職したいのか、事前に目的や希望を定めておきましょう。
目的と希望が明確であれば、それに合わない求人には目が行かなくなり、コンサルタントからの合わない提案にもきっぱりノーと言えます。
特に働きながら並行して転職しようとすると、つい急がなくても良いという理由からズルズルと長期間にわたって登録しがちです。
転職者の意思が固まっていなければ、コンサルタントも親身にサポートしようにも限界があります。
ある転職サイトによると、薬剤師が転職先を決めるまでの期間は1ヶ月程度というのが平均値のようです。
遅くても3ヶ月以内に転職できるように、計画を立ててから転職サイトを利用しましょう。
コンサルタントと上手くコミュニケーションを
転職サイトに登録すると専任のコンサルタントが付くようになります。
このコンサルタントと上手く付き合うことができれば、転職を成功へ導ける確率が格段に高くなります。
基本的に転職サイトでは、企業からの求人依頼はコンサルタントが受け口になっています。
コンサルタントは、企業が希望する条件に合ったスキルや経験を持つ登録者をピックアップし、順番に声をかけます。
この時に、同じスキルや経験を持つ登録者が複数いる場合、優先的に声をかけるのは転職に意欲的な登録者です。
例えば、頻繁にサイトを利用しているだけでなく、コンサルタントにも電話やメールで積極的にコンタクトを取っているような登録者です。
また、コンサルタントと密にコンタクトを取っていれば、互いに信頼関係が構築されていき、スムーズにコミュニケーションを図ることができます。
そのような登録者は、コンサルタントの中でも優先度が高くなり、希望に合った条件の求人はもちろんのこと、より良い条件の求人も紹介してもらいやすくなります。
時には好条件が多い非公開扱いの求人を紹介されるかもしれません。
転職者の満足度はコンサルタントにもメリットが大きい
コンサルタントは、求人に応募後も至るところでサポートしてくれます。
履歴書の作り方や面接対策のアドバイス、面接の日程調整や職場見学の依頼、条件交渉も代わりに行ってくれます。
さらに、転職後もしばらくはアフターフォローがあります。
転職者にとって、転職を成功させるための頼もしいパートナーと言えますので、信頼関係が構築できるほど、転職者にとってはより良い転職先への転職が可能になるわけです。
もちろん、転職者が満足できる結果になることは、コンサルタントにとっても自身の実績となり、属する転職支援会社へ貢献することになりますのでメリットがあるのです。
少なくとも2~3社の転職サイトに登録しよう
薬剤師に特化した転職サイトはたくさんあります。
しかしながら、規模の大小問わず、1社だけで全てを満たせる万能な転職サイトはありません。
求人数や職種、コンサルタントの質など優れているところもあれば、反対に弱いところもあるものです。
そのため、1社だけの利用では、希望に合った職場を見つけるにしても、満足できる転職をするにしても不十分と言えるのです。
その点、複数の転職サイトに登録し併用して利用すれば、多くの求人情報を得られ、それぞれの転職サイトの弱点を補えます。
薬剤師のみならず、転職を考えている人の多くは2~3社の転職サイトに登録していると言われています。
ほとんどの転職サイトは無料で利用できますので、比較検討するためにも複数登録して利用するようにしましょう。