職務経歴書を読めば薬剤師の職歴や自己PRを詳しく把握することができます。 そのため、採否の判断には職務経歴書の質が影響を与えます。 そこで、希望の求人先に無事採用されて転職が成功するよう、職務経歴書の書き方をマスターしましょう。
職務経歴書はワープロソフトで作成
履歴書を作成する際には、手書きで丁寧に記入するのが基本です。
では職務経歴書も手書きが良いのでは、と思うかもしれません。
しかし、職務経歴書はワープロソフトによる作成が望ましいのです。
職務経歴書は履歴書よりも分量が多くなります。
手書きで作成した場合、いくら丁寧に書いたとしてもワープロ作成の職務経歴書と比べると読みづらくなってしまいます。
読み手である面接担当者の手間を減らすためにも、職務経歴書はワープロソフトで作成してください。
読みやすさを上げることがワープロソフトを使う大きな理由です。
そのため、できる限り読みやすいレイアウトを心がけましょう。
例えば、項目名には太字を使ったり、【】などの記号を上手に使用したりして、読みやすい構成を心がけてください。
A4用紙数枚程度で簡潔にまとめる
職務経歴書は履歴書より詳しく記述します。
そのため、A4サイズ1枚が基本の履歴書よりも分量が多くなるのは当然です。
しかし、あまりにも分量が多すぎると面接担当者が読みづらくなってしまいます。
あくまでも職務経歴を正しく伝え、薬剤師としての自分の魅力を感じてもらうのに必要な程度の分量にとどめておきましょう。
具体的な目安としては、A4用紙数枚程度が適切です。
転職回数が少ない人は職務経歴の項目が短いでしょう。
短めの場合はA4用紙2枚にまとめて構いません。
転職回数が多い人はどうしても職務経歴が長くなってしまいます。
それでもできるだけ簡潔に内容をまとめ、A4用紙3枚程度には収めたいものです。
とりあえず職務経歴を書いていくと3枚を超えてしまうかもしれません。
分量が多すぎる場合は、自分の魅力を伝えやすい項目を残し、魅力度アップにつながりづらい項目はより簡潔に記述するようにしてください。
個別の求人先に合わせた自己PRを作成
職務経歴書には履歴書と同様に自己PRを記述するスペースがあります。
より詳細な自己PRで評価を高めるチャンスなので特に重視したい項目です。
自己PRは個別の求人先に合わせることが必須です。
履歴書よりも分量が多いため、ついつい面倒になり同じ自己PRを複数の求人先に提出してしまいがちです。
しかし、没個性的な自己PRになってしまいがちで、他の薬剤師との差別化ができません。
必ず求人先の情報を収集し、ニーズに合わせた自己PRを作成しましょう。
つまり、自分が採用されることで、いかに採用側にとってメリットがあるのかが分かる内容にすべきなのです。
とはいえ、作成の手間を減らすことは可能です。
薬剤師として自分が持っている魅力はある程度限られているでしょう。
そのため、骨格となる文面は同じでも構いません。
ただし、求人先のニーズに触れるなどして、部分的に修正や追加を行い、毎回求人先に合わせた内容に仕上げましょう。
作成中はもちろん、完成後もコンサルタントからのサポートを受けよう
詳細な記述が求められる職務経歴書の作成に当たっては、転職コンサルタントが求人先の情報提供などのサポートをしてくれます。
書くべき内容に迷ったり、分量が多すぎて省略できる部分がどこか分からなかったりする場合は、作成中にコンサルタントからアドバイスをもらいましょう。
そして、コンサルタントが役立つのは作成中だけではありません。
転職活動の経験が豊富な薬剤師なら、それほど苦労せずとも職務経歴書をまとめ上げることができるでしょう。
しかし、他人の視点から見れば不十分な内容であるケースもあります。
転職のプロであるコンサルタントに完成後の職務経歴書を見せ、問題点がないかをチェックしてもらいましょう。
求人先とのコミュニケーション経験も踏まえながら、求人ニーズに合った職務経歴書に仕上がっているかどうかをコンサルタントが判断してくれます。
転職成功確率を高めるより良い職務経歴書を、コンサルタントと共に作り上げていきましょう。