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正社員とパートやアルバイトの利点をミックス!

薬剤師が自分の都合を優先できる限定正社員への転職

薬剤師が自分の都合を優先できる限定正社員への転職

正社員での就業は、週40時間のフルタイム勤務、残業は当たり前、転勤を命じられても断れないなど、会社の就業規則に従わなければなりません。 小さな子供や高齢者が家族にいる、あるいは自分の生活を優先したい薬剤師には、長く続けていくには無理があると感じるのではないでしょうか。 そんな薬剤師向けに「限定正社員」という雇用形態があります。 どのようなメリットとデメリットがあるのか詳しくご紹介します。

限定正社員が設けられた背景

限定正社員は、非正規雇用の解消を図る目的で設けられた正社員の新しい雇用形態で、普及にあたっては厚生労働省が中心となり、労働者にとって不都合が生じないようにルールが策定されました。

これにより、被雇用者だけでなく、企業側にも、業務を限定することで同じ正社員でも賃金を安く抑えられ、パートやアルバイトよりも優秀な人材を囲い込みやすいというメリットが生じることになります。

限定正社員で働くメリット

限定正社員の限定とは、業務範囲が限定されているという意味です。

その最大のメリットは、正社員に近い待遇を受けながらも、転勤や部署移動などがないことです。契約内容によっては、残業を無しにしたり、土日を休みにできることもあります。

正社員は転勤をはじめ、部署の移動も当然のことのように従わなければならず、残業もこなさなければなりません。

薬剤師の場合では、例えば調剤薬局であれば調剤事務、製薬会社であれば営業色の強いMR、ドラッグストアであれば販促やバイヤーに回されることもあります。もちろんそれらに伴う転勤も発生します。

そのため結婚や出産、介護を機に正社員を続けられなくなり、退職を余儀なくされる人も多くいます。ところが、限定正社員であれば、自宅近くで勤務したい、家族を優先したい、業務を限定したいなど、自分の都合を優先して働くことができます。

従来、子育てなどを終えた薬剤師が復職するには非正規雇用であるパートやアルバイトが一般的でしたが、限定正社員であれば正社員と同様に契約期間の定めはありません。つまり、自ら退職しない限り解雇されませんので、長期的に安定して働けるわけです。

このような雇用形態は、全国にチェーン店を展開している大手のドラッグストアや調剤薬局、規模の大きい病院や企業に多く見受けられます。

限定正社員以外にも、地域限定という意味から「エリア社員」と呼ぶなど名称は様々です。

また、「契約社員」に同じ意味を持たせているところもあります。業務を限定するために特別な契約をしているという点で、限定正社員は契約社員の一種とも言えます。

正社員との差は?デメリットもある

もちろん限定正社員にはデメリットもあります。

正社員と比較すると、給与は低めで大幅な昇給は期待できません。ボーナスも支給されない場合が多く、住宅手当などの補助も受けられないなど、福利厚生の面で正社員には劣ります。

キャリアアップの観点からも、業務内容が限られていますので、昇進は見込めません。一つのスキルを極められる利点はありますが、薬剤師としての幅広い能力を身に付けたいのであれば、やはりあらゆる業務を経験できる正社員の方が向いているでしょう。

限定正社員の求人は転職サイトで

限定正社員の求人は、企業が直接自社のWEBサイトで募集している場合もありますが、その多くは非公開扱いの求人になっています。

そのため、自分で求人を探し出すのは現実的ではありません。薬剤師専門の転職サイトやコンサルタントを活用することが必須です。

転職サイトに登録して、限定正社員の求人を希望すれば、コンサルタントから非公開の求人情報をはじめ求人企業の詳しい情報も教えてもらうことができます。同じ限定正社員でも求人企業により契約内容に違いがありますので、コンサルタントにサポートをしてもらいながら、自分の希望に合った転職先を見つけましょう。