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狭き門だが無理ではない

薬剤師が年収800万円以上を目指すには

薬剤師が年収800万円以上を目指すには

薬剤師になるためには、国家試験に合格しなければなりませんが、それには薬学知識を身に付けるための薬学系大学を卒業する必要があります。 薬学系大学や学部では、平成18年以降に入学した場合は6年制となっており、医学部を除く一般的な大学や学部の4年制より長く学ばなければなりません。 それだけ学費も多くかかるわけです。 しかも国家試験のために勉強もしなくてはいけません。 これほどまでに苦労して手に入れた薬剤師資格なのですから、少しでも多くの年収を得たいと考えるのも不思議ではないでしょう。 薬剤師が比較的高年収であると言える年収800万円以上を得られる勤務先とはどのようなものなのでしょうか。 また転職に際して注意しておくべき点などはあるのでしょうか。

薬剤師にとってはかなり厳しい年収800万円以上

厚生労働省の平成27年度医療経済実態調査によると、調剤薬局における管理薬剤師の平均年収は7,733,306円、一般薬剤師では4,743,650円となっています。

この金額は賞与も含まれたものになっており、平均年収では800万円を超えていません。

またドラッグストアに勤務している場合の平均年収はおよそ496万円で、病院勤務の薬剤師の平均年収はおよそ406万円というデータもあります。

つまり、病院勤務の薬剤師が一番年収が低く、次いで調剤薬局の薬剤師、最も高い平均年収を得ているのがドラッグストア勤務の薬剤師ということになります。

どのような職場に勤務しても、年収800万円を超えることはかなり厳しいと言わざるを得ません。

年収800万円以上を獲得できる勤務先とは

このような状況の中、薬剤師が年収800万円以上を獲得できる勤務先とはどのようなところなのでしょうか。

一部のドラッグストア

ドラッグストアは薬剤師の勤務先の中でも平均年収が高い職種ですが、一般的には800万円を超える年収は難しいでしょう。

しかしながらドラッグストア大手チェーン店の2017年2月から5月の決算情報によると、この年の3月にドラッグストア業界トップの売り上げ高を記録したウエルシアホールディングスのファイナンス情報では薬剤師平均年収は831万円となっています。

つまり、業績が好調な一部のドラッグストアでがむしゃらな働き方をすれば、年収800万円以上を獲得することもできるわけです。

地方やアクセスの不便な場所にある調剤薬局

都心部や首都圏から離れた地方にあったり、都心部からそれほど離れていないにもかかわらずアクセスが非常に不便な場所にある調剤薬局などでは、薬剤師を確保することが営業を続けていく上で必須です。

そのために、年収を高くして求人を出している場合が多く見られます。

ただし、このような調剤薬局に勤務する場合には、その近くに引っ越しするか、アクセスの手段を考えておかねば、通い続けることができません。

そのデメリットを克服できるかどうかが、年収800万円以上を確保するために必要なことになってきます。

製薬関連企業に勤務する

薬学知識を活かしながら年収800万円以上を得られる勤務先として、製薬関連企業への勤務が挙げられます。

製薬会社のMRとして自社医薬品の営業を担当すれば、成績次第では800万円以上を十分確保することができます。

またCRAと呼ばれる、医薬品開発の際に必須である臨床治験を管理する仕事に就いても年収800万円以上を確保できるでしょう。

これらの仕事に就くには、薬剤師資格を保有していることが必須ではありません。

また調剤業務などもないため、長期間働き続けると、薬剤師スキルが衰えてしまうデメリットがあります。

同時に、営業職としてのノルマやコミュニケーションの難しさに悩むことがあります。

求人に応募する際の注意点

年収800万円以上を獲得するには、上記のような勤務先が考えられますが、このような求人情報に応募する際、どのような点に注意しておけば良いのでしょうか。

今までの経験や実績などが問われる

800万円以上という年収は、薬剤師にとってかなりの高年収です。

そのため、多くの薬剤師が応募することが予想されます。

その中で優位に立つためには、それまでにどのような経験を積んできており、どのような実績があるかが非常に重要になってきます。

例えばドラッグストアであれば店長経験者、調剤薬局の場合ならチーフ職などの経験者、病院薬剤師であれば病院の規模や診療科だけでなく、チーム体制の中でどのような仕事をしてきたかなどが問われます。

つまり他の応募者と比較して、抜きんでた経験や実績が必要になってきます。

多少ハードな現場でも頑張れるかどうか

年収が高額な職場では、休日はもちろん仕事で、夜遅くまで残業があるところが多いでしょう。

特にドラッグストアなどはこの傾向が強く、ハードな勤務であるために、年収が高額に設定されています。

そのような職場でも頑張り続けることができるかどうかを考慮して応募するようにしましょう。

厳しいものの年収800万円は不可能ではない

薬剤師にとって年収800万円以上を目指すことは非常に厳しいものがありますが、決して不可能なことではありません。

大切なことは、求人情報に記載されていること以外の情報をどれ程把握できるかということです。

ハードな職場であっても、勤務するまでそのハードさが分からないのでは、心構えもできないでしょう。

転職サイトでは、コンサルタントが求人情報に書かれていない詳しい事情まで把握しています。

800万円以上の年収を目指すのであれば、転職サイトを活用すべきでしょう。