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採用側から需要が高い薬剤師のスキルとは?

転職時に有利な薬剤師の資格とスキル

転職時に有利な薬剤師の資格とスキル

厚生労働省の統計調査によりますと、平成26年12月31日時点の全国薬剤師数は288,151人で、前回の平成24年調査時より8,099 人、2.9%増加しているとされています。 また、人口10 万対薬剤師数は226.7 人、これも前回に比べ7.1 人増加ということです。 全体的には増加傾向にありますが、薬剤師の求人市場では、現在も地方でその数が不足しており、地方へ行くほど明らかな売り手市場となっています。 地方の深刻な高齢化による医療機関の需要は高まる一方ですので、今後もこの傾向は続いていくと考えられます。 ただ、誰でもが地方勤務ができる訳もありません。 薬剤師数の多い地方以外の場所で転職をする場合に、**より有利な立場で転職先を探す方法**はないのでしょうか。 ここでは、地方以外でも需要が高い、選ばれる薬剤師になるための資格やスキルをご説明しましょう。

コミュニケーション能力が高いほど有利

一昔前までは、薬剤師は調剤スキルがあればいいと言った、ある種職人気質の仕事と考えられる面もありましたが、現在は、調剤薬局同士の競争激化という背景もあり、患者にリピートしてもらうためのサービス精神、接客技術が求められています。

つまり、コミュニケーション能力が高いほど、採用側からの需要も高いわけです。

これは、調剤薬局やドラッグストアであれば、頻繁に患者やお客様と接する機会がありますので、当然のことと言えますが、病院や製薬会社、研究機関でも周囲とのチームワークが大切です。

どちらも相手が何を求めているのか、それに対してどのように返せばいいのか、意思の疎通をしっかり図らなければなりません。コミュニケーション能力があれば、患者やお客様には正しい服薬指導ができ、適切な薬を勧められます。チーム内であれば円滑に業務を進められるでしょう。

コミュニケーションが苦手、自信がないという場合には、日本で初めてコミュニケーション能力を資格として認定するような「コミュニケーション能力認定講座」の受講や接客についての勉強をされることをお勧めします。

外国語の勉強もしておきたい

製薬会社や研究機関では海外とのやり取りや日本語以外の文献など外国語に接する機会が多く、転職では英語が話せることが条件になっているところが多数あります。

近年ではドラッグストアでも中国をはじめ海外からのお客様が多数来店するため、ある程度の英会話ができる方が転職には有利です。

資格では、英語なら「TOEIC」や「TOEFL」、他の外国語でも日本で試験を受けられる検定(ドイツ語技能検定試験や中国語検定試験など)があります。TOEICの場合、600点以上で基本的なコミュケーションができるとみなされます。

職場で重宝される認定実務実習指導薬剤師

公益社団法人日本薬剤師研修センターが認定する「認定実務実習指導薬剤師」、略して指導薬剤師の資格は、薬局や病院への転職を考えている人に有利に働きます。

この資格は、6年制薬学教育制度下の薬学生に対し、医療機関における実習の場で指導できる薬剤師を認定する制度です。
実習生への研修を実施する薬局や病院では、重宝がられる資格と言えます。

資格の取得には、前提条件として原則薬剤師の実務経験が5年以上で病院又は薬局における実務経験が3年以上、かつ、現在も病院又は薬局に勤務していることが必須で、認定実務実習指導薬剤師養成研修を修了することが条件になっています。

前提条件を満たすキャリアがある場合、取得することを検討されてはいかがでしょうか。

認定薬剤師の研修で知識の更新を

薬剤師の免許は一生ものであり、更新するための試験はありません。

ただし、それに甘んじていると知識が古いままになってしまい実務で役に立たない恐れがあります。そんな時、取得していると心強いのが「認定薬剤師」の資格です。

認定薬剤師は、一定期間内に指定された研修を受けて単位を取得するものです。研修を通して、常に新しい知識を身に着けられます。

更新は初回が4年、以降は3年ごとです。がんや漢方薬など各専門分野に特化した認定薬剤師の資格もあります。

スキルや資格取得は転職コンサルタントに相談を

このように、薬剤師以外の資格やスキルを持っていると転職に有利です。

自分にとって不足しているスキルや採用側からの需要が多い、高評価される資格など、現在の求人事情を知り尽くしている専門の転職コンサルタントに相談されることをお勧めします。そうすれば、競争が激しい地域でも有利に転職先を見つけられるでしょう。